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平安支教会長を板倉槌三郎に変更の上、龍田村元すみやへ仮りに移転願

さあ/\尋ねる事情/\、どうも事情によって、長々どうも事情によって、どうもさあ/\、ようこの一つ事情からのさしづをする。皆んなそれ/\善いと悪いとの理を分からにゃなろまい。分かりてあれば事情は無い。分かりてなけねば道とは言わん。万事一つの理も、案ぜる理も無い。これ一つ話掛かり、これ一寸したらどんな事でも治まる。分からんから治まらん事出来る。善いと悪いと分かれば、何も言う事無いもの。教には一つの理、一条の理、最初身上から一つの理もある。何か無しの理もある。これよう聞き分け。今一時尋ねる処、いかなる事と思わにゃならん。道というものは、誰も知らん者はあろまい。又、無い理は知ろまい。ほんの事情、皆んなそれ/\どうでも行こうまい。どうでもなろうまい。年々送りたる理は、これも諭さにゃならん。又一時尋ねる処、後々つい/\尋ねば、早く諭さにゃならん。今一時尋ねる事情、どうでもこうでも、見るに見られん、聞くに聞かれん道ばかりである。十分道計りて心得まで、十分道運んで、それより明らかな日。早く/\運んで見せにゃなろまい/\。

担任板倉槌三郎御許し願
それは何時にても、一つの理無けにゃなろまい/\。尋ね事情に許し置こう/\。

龍田へ移転する事情願
さあ/\まあ暫くの処、所変えにゃなろまい。どうも世界から何とも譬えられん事情である/\。この事情はどういう処から出る。皆心から出るのや。皆思事外れたる。続いて刻限知らしたい。刻限には書き取りの事情、どうもあれこれ/\、尋ね尋ねの事情に刻限諭さにゃならん。重々の理、あら/\後々事情、尋ね理に諭するによって、聞き分けてくれにゃならん/\。

同神霊を其儘遷すものや、又は幣を持って行て御遷り下さるものや願
さあ/\尋ねる処、それはどちらでもよい/\。所一つ事情さえ暫く改めたら、道理という理立って来る/\。急がにゃならん/\。

明後日出越す願
さあ/\どうで掛け合いの時は、どうかこうか事情あろ。道が違うからどうもならん/\。どんな事出したて、荒い事は要らん/\。

平野楢蔵、松村吉太郎、板倉槌三郎三名出張願
さあ道理から今日の日、道に二つは無い。道の理は二つ無い。心は大きい持たにゃならん。あちらもそれ/\、こちらもそれ/\、どんな事あっても大きい声出すのやない/\。見証しが居る/\。案じる事要らん。道理に適わんからこうなる/\。道理曲げる事いかん。そこで、心に持って運ぶなら、直ぐと/\。
【説明】
(1) それぞれに、何が善で何が悪であるかという根本の理合いが、わかっていなければならない。そのことさえわかっていれば、困難な事情など起こりはしない。それがわかっていなければ道であるとは言えないのである。何事についてもぢばの理に基づいていれば案じることは少しもない。このとこを話し、それがたとえ、わずかでも理解できたならば、どんな事情でも治まるものである。それがわかっていないから、治まりにくい困難な事情が起きてくるのである。 (2) こうした事情は、何が原因で起きてきたのか。言うまでもなく、それは心一つの間違いから生じたことである。 (3) 交渉の際には、あれこれ難しい問題も起きるであろう。もともと筋道を違えているのだから、そうなっては治めようがない。しかし向うが、どんなことをしてきても、決して荒々しい行動に出る必要はない。 (4) きちんとした筋道を立てて通ってきたからこそ、今日の日となったのである。この道に二つの行き方はない。道の理は二つないのである。だから、あれこれ迷わず道の理に添って、心を大きく持っていかなければならない。あちらもこちらも、それぞれに勝手なことを言ってくる。しかし、どんなことがあっても、決してあわててはいけない。神が見通して守護しているから、何も案じる必要はない。大体、道の理にかなわないことをしているから、こんなことになるのである。道の理を曲げるようなことがあってはならない。そのことが心に、しっかりと治まったならば、直ちに出かけるがよい。
【摘要】
道を辿る上で大事なことは、一手一つの和であると言える。ところが万一、いろいろな事情の中で、そうした和を欠き、道の理にそむき、道から離れて行くというような者があった場合、そのことをどのように思案し、また、それをいかに扱えばよいのか。これを飯田岩次郎・橋本清の二人にかかわる事件をめぐって伺ったおさしづを通して理解しようとしたものである。 (1) 道の上に我はいらない。自分勝手な心があるから道を間違うことになる。だから、そんなことがあったならば、できるだけ早いうちに治めることが大切である。 (2) 間違って道を離れて行く者があったならば、その者が長い年限の間この道につき、道の上でつくした理を十分に考えて治め方をつけて行くべきである。そのためには、どこまでもつないでいく努力をしなければならない。 (3) 元の理の納得を与えることが大事である。教祖の理、ぢばの理という道の根もとを、しっかり心に治めさせることが大切であり、それが治まっていてこそ、すべてが成り立つことを諭してやるべきである。 (4) それでも離れて行くのならば、もはや致し方がない。悪がはびこったならば、その波及するところは大きいから、人間思案の義理に流れ、誤った理をほかに重ねることがないように整理せざるを得ない。

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