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南海分教会長山田作治郎及び役員一同山田三女たみゑ出直し及び教会治め方事情願
さあ/\尋ねる事情/\、いかな事情身の事情、身という、身から事情尋ねる。我が身、身から尋ねる。尋ねば双方の中の理を諭する。心という理を鎮めて、しっかり聞き取れ。この道という、道は一つ教は一つ、遠い所それ/\伝う心は日々受け取る中に、だん/\事情一つ、あちら事情こちら事情あっては心に楽しみ無い。心は澄んだ理が楽しみ。中に一つ心と心の理があっては楽しみあろうまい。双方の中へ諭す。一時尋ねる処身上から事情尋ねる。思い/\の理を尋ねる。双方の中の人と人との事情、大きい理というは、皆んな理は双方相持ち。相持ちの理が無くては、どうもならん。一日の日も変わらず、心に持って日々楽しみの理は相持ち、相持ち無くては苦しみや。遠い所あちらへ歩びこちらへ歩び、なか/\であろ。一代何をしたやろ。年限の中数々の理あったやろ。心という、いつ/\までなら末代の理。末代容易ならん理である。いつ/\の理末代の理。又一つこうして皆んな中に一日の日尋ねる。どういう話があろ、どういう理がある。思い/\の理である。これまでというものは道の掛かり、どんな事思うても、思うように行くもあれば行かんものもある。治まって、どうなりこうなり台が出けたようなもの。これまで順序の理は世界教、一つ話、一つこの理より外は無い。道の理一つ、これより楽しむ理は無い。一日の日より思い立ったる、将来の理楽しみ。人間いろ/\思う/\。取り直しすれば元々の理と同じ事。将来末代の理と言う。皆んな揃うてこうと言えばこう、言いよう取りよう諭しようで分かり難ない。この理聞き分け。会長という、会長ありて下、下ありて会長、俺という我という理は添わんによって、この順序から治めるなら、皆んな治まるで。
【説明】
(1) 九月二十九日、資産家木戸上荘右衛門氏は会長ならびに役員一同の懇請により、いよいよ全財産をあげて分教会の負債を整理する決心をした。翌三十日には会長の長男重道が生まれた。一同は負債整理の前途に光明を認め、山田家の世嗣が恵まれた歓びに浸っている時、会長の三女たみゑ(四歳)が十月九日出直した。分教会では、会長の身上もすきやかでないので、何か治め方についてお知らせくださることがあるだろうと、会長・副会長・役員十四名が打ち揃うておぢば帰りしおさしづを仰いだ(「南海大教会史・第一巻」参照)。 (2) この道は一つ、教えは一つである。国々所々に教会ができ、その教えを遠くへ遠くへ、それぞれ弘めているその心は受け取るが、その教会の中に事情ができてくる。事情があっては心は曇り楽しみがない。心は澄んだ理が楽しみである。めいめい勝手々々の心では楽しみはない。 (3) 人と人との間柄は、お互い持ちつ持たれつ、互いに立て合いたすけ合っていくのが道理である。日々変わらずこの心をもって通るのが、楽しみの理となるのである。 (4) 順序の理は皆に教えて来た。順序の理よりほかにない。この理を心に治めることが楽しみの台である。 (5) 会長があって役員・信者があり、役員・信者があって会長がある。お互いおれがという我を張るのは理に添わない。お互い持ちつ持たれつ相持ちの理をもって治めるなら、どんなことも治まる。 めいめい互いに勝手の理を出さず、相持ち互いに立て合いたすけ合いの精神をもって通るよう諭されている。
(1) 九月二十九日、資産家木戸上荘右衛門氏は会長ならびに役員一同の懇請により、いよいよ全財産をあげて分教会の負債を整理する決心をした。翌三十日には会長の長男重道が生まれた。一同は負債整理の前途に光明を認め、山田家の世嗣が恵まれた歓びに浸っている時、会長の三女たみゑ(四歳)が十月九日出直した。分教会では、会長の身上もすきやかでないので、何か治め方についてお知らせくださることがあるだろうと、会長・副会長・役員十四名が打ち揃うておぢば帰りしおさしづを仰いだ(「南海大教会史・第一巻」参照)。 (2) この道は一つ、教えは一つである。国々所々に教会ができ、その教えを遠くへ遠くへ、それぞれ弘めているその心は受け取るが、その教会の中に事情ができてくる。事情があっては心は曇り楽しみがない。心は澄んだ理が楽しみである。めいめい勝手々々の心では楽しみはない。 (3) 人と人との間柄は、お互い持ちつ持たれつ、互いに立て合いたすけ合っていくのが道理である。日々変わらずこの心をもって通るのが、楽しみの理となるのである。 (4) 順序の理は皆に教えて来た。順序の理よりほかにない。この理を心に治めることが楽しみの台である。 (5) 会長があって役員・信者があり、役員・信者があって会長がある。お互いおれがという我を張るのは理に添わない。お互い持ちつ持たれつ相持ちの理をもって治めるなら、どんなことも治まる。 めいめい互いに勝手の理を出さず、相持ち互いに立て合いたすけ合いの精神をもって通るよう諭されている。
【摘要】
本項では(3)教会事情の中で上げた後継者、担任、移転、教会経営、分離、昇格、所属変更、制度、改称の各講で取り扱わなかった教会の治め方に関するおさしづを、ここにまとめてあげることにした。 お諭しの内容から見ると、上各項の補足的なもの、また重複すると思われるものもあり、内容的には、講名の統一、教会の焼失、財政的行き詰まりのふし、会長と役員、役員と部内教会長の軋轢等々、その事情も雑多である。したがって要約も、ほかの項目のごとく直截にまとめることは困難で、それぞれの事情に対する神意は、それぞれのおさしづの註に記したところであるが、取り上げたおさしづから、あえて治め方の共通点を大雑把に拾えば次のように考えられる。 (1) 教会の治め方は、まず心を一つに寄せることが肝心である。何人いても皆が、心を一つに揃えて事に当たるなら治まりがつく。 みんなが身も心も治め方の上に力をつくすことが肝心。 理の上から強引に治めれば、大抵は通れるけれども、みんなの心をつなぐことが大切である。 (2) 教会が治まらないのは、互いに真実の心がないからである。誠一条の真実の心があれば、どんな難しい事情も治まる。一人でも真実の心の者ができたら、その心に乗って親神は十分守護下さる。 (3) この道に手引かれた元一日の心、また教会の理を許された元最初の理を、よく心に治め、その精神を台として治めるよう。 (4) あちらこちらの言い分を聞いてばかりではいけない、ぢばの理をもって治めるよう。 (5) 人と人との間柄は、皆互いに諭し合い、親神の思召しを伝え合って、一つ心に持ちつ持たれつ、互いに、助け合っていくのが道理である。この心が楽しみの理となる。 会長・役員・信者の間も、それぞれ、会長があって役員・信者があり、役員・信者があって会長がある。互いに我を張るのは理に添わない。互いに持ちつ持たれつ、たすけ合って通るのが治まる元である。 (6) 事情治めには旬がある。旬をはずさないように治めるよう。 (7) 無理に一時に治めようとしても行けない。急いで一時に言いたてれば、かえって事情のもつれが大きくなる。日に日に勤め、今年いかねば来年と、天然自然の理で治めるよう。 (8) その時その場の一時の思い立った理で治めても、その場は治まるが、いついつまでも治まる理にならない。教えの理を十分に聞かし、真実精神の理を積むよう、それを台に治めにかかるよう。 (9) ふしは理の伸びる転換期である。ふしからよい芽を出すのは皆の心の理にある。ふしに勇み心を入れ替え、みんな心を一つに理に添うていくなら、いくらも理は伸びる。 (10) 教会を取り消されても心さえしっかり理につながっていれば、長い間ではない、すぐ復興の守護を戴ける。
本項では(3)教会事情の中で上げた後継者、担任、移転、教会経営、分離、昇格、所属変更、制度、改称の各講で取り扱わなかった教会の治め方に関するおさしづを、ここにまとめてあげることにした。 お諭しの内容から見ると、上各項の補足的なもの、また重複すると思われるものもあり、内容的には、講名の統一、教会の焼失、財政的行き詰まりのふし、会長と役員、役員と部内教会長の軋轢等々、その事情も雑多である。したがって要約も、ほかの項目のごとく直截にまとめることは困難で、それぞれの事情に対する神意は、それぞれのおさしづの註に記したところであるが、取り上げたおさしづから、あえて治め方の共通点を大雑把に拾えば次のように考えられる。 (1) 教会の治め方は、まず心を一つに寄せることが肝心である。何人いても皆が、心を一つに揃えて事に当たるなら治まりがつく。 みんなが身も心も治め方の上に力をつくすことが肝心。 理の上から強引に治めれば、大抵は通れるけれども、みんなの心をつなぐことが大切である。 (2) 教会が治まらないのは、互いに真実の心がないからである。誠一条の真実の心があれば、どんな難しい事情も治まる。一人でも真実の心の者ができたら、その心に乗って親神は十分守護下さる。 (3) この道に手引かれた元一日の心、また教会の理を許された元最初の理を、よく心に治め、その精神を台として治めるよう。 (4) あちらこちらの言い分を聞いてばかりではいけない、ぢばの理をもって治めるよう。 (5) 人と人との間柄は、皆互いに諭し合い、親神の思召しを伝え合って、一つ心に持ちつ持たれつ、互いに、助け合っていくのが道理である。この心が楽しみの理となる。 会長・役員・信者の間も、それぞれ、会長があって役員・信者があり、役員・信者があって会長がある。互いに我を張るのは理に添わない。互いに持ちつ持たれつ、たすけ合って通るのが治まる元である。 (6) 事情治めには旬がある。旬をはずさないように治めるよう。 (7) 無理に一時に治めようとしても行けない。急いで一時に言いたてれば、かえって事情のもつれが大きくなる。日に日に勤め、今年いかねば来年と、天然自然の理で治めるよう。 (8) その時その場の一時の思い立った理で治めても、その場は治まるが、いついつまでも治まる理にならない。教えの理を十分に聞かし、真実精神の理を積むよう、それを台に治めにかかるよう。 (9) ふしは理の伸びる転換期である。ふしからよい芽を出すのは皆の心の理にある。ふしに勇み心を入れ替え、みんな心を一つに理に添うていくなら、いくらも理は伸びる。 (10) 教会を取り消されても心さえしっかり理につながっていれば、長い間ではない、すぐ復興の守護を戴ける。