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教校教室二棟出来上りに付、後へ事務室二十間に五間物を建築致し度く願

さあ/\尋ねる事情/\、さあ前々に皆事情以て尋ねるからは、事情の理はすっきり諭したる。建家々々という、二箇所は十分許しあればこそ、出来見て楽しみ。又後一つ尋ねる。尋ねば、事情は許さんではない/\。これはどうでも無けにゃならんから、許す。なれど、出け上がりたら移さにゃならん。これだけしてどれだけして、という事は許されん。許されんというは、どういうもの。よう聞き分け。この道というは、不自由勝難儀仕勝、何言うも彼言うもあろうまい。この道の初め三十八年あと勤め場所/\という。だん/\世界という。今一時やない。年限数えば、三十八年あとからだん/\精神定めて通り来た者、何人あるか数えてみよ。調べてみよ。こゝまで作り上げるは容易やない。何か小さいものから、何も要らん/\と言うて、それから出けたる道。その理で作り上げるは、どんな事でも出けるなれど、人間心でしょうと言うた処が、神がじいとすれば、出けん/\で。これだけこうしてと言うは、ならん。皆不自由勝というは、前々諭したる。よう思やんしてみよ。未だ/\出け上がりたるもの何も無い。さあ、月々祭典という。さあ雨が降れば畳上げる/\。そら/\と言わんならん。さあ中に錦を着ずして、外に錦を着ては通られん。日々暗がりではならん、暗がりでは通れん。夜の暗がりは通れるなれど、昼の暗がりは通れん。これをよう聞き分け。出け上がりたら移そ/\。皆半端という処からするやろ。これをしっかり聞き分け。

教員室と付属建物だけ建てさして頂きます願
さあ/\ならんものだけは、こらどうもならん。一日の日も無しには居られん。どうでもこうでもせにゃならん。せにゃならんが、よう思やんせにゃならん。さあ一時建家の処は許そ。公然許そ。さあ移さんならんで/\。
【説明】
(1) この際だから、これだけしておかなければ、どれだけは建てておかねば、という考えは許すことができない。この道は不自由がち、難儀仕がち、言うに言われん中を通って来たのである。この道のはじめ三八年前つとめ場所の建築が、道の普請の掛かり初めである。それから、だんだん世界に広まって今日の日になっている。三十八年前より精神定めて通って来た者が、何人あるか教えてみるがよい。何もいらんいらんというて最初は、小さいものから出来上がって来た道である。この最初掛かりの精神で通れば、どんなこともできるが、人間心でどうしようと思うても親神が、じっとすればできるのものでない。これだけこうして建てなければならないという精神は、許すことができない。神殿も、月々の祭典中に雨が降れば、急いで畳を上げなければならない状態である。外面を着飾っても、内面を充実しなければ通ることができない。
【摘要】
本部の普請についての諭しは、それぞれの普請の規模、構造、用途が異なるので、それについて述べられた神意を一様にまとめて言うことはできにくい。しかし次の点は、一貫しているように思う。 (1) 今一時は皆、仮屋普請である。しかして道普請であり、切り無し普請であるということ。 (2) 親の普請を急ぐより、親心の上から大勢の子供たちの帰ってくるおやしきの拡張、信者詰所の普請を望まれていた。しかし、上田ナライト様の住まいや神殿普請のおさしづに見られるように、機が熟して、神意を達成するための普請は、どんなに財政が困窮した中でも、これをやり遂げるように、きびしく急き込まれている。しかして普請の心構えとして、次のように諭されている。 ① 道の順序を聞き分けることが大切である。つとめ場所が道の普請の掛かり初めであったが、最初は小さいものから出来上がって来た道である。この最初掛かりの精神で通れば、どんなこともできる。 ② つとめ場所は一坪から始まったのであるが、その普請を引き受けると言うたのは本席である。普請に当たって、皆その心になるように。 ③ 普請はまず、木を一本買うことから始まるのである。 ④ 旬をはずさないように。旬をはずせば、できることもできなくなる。 ⑤ 念の入ったことはいらん。木柄に望み好みをするよりも、大きな心で何でもという精神が大切。小さな心ではいずんでしまう。 ⑥ 急いでかかれば十分のことができない。前々から用意を整えておくことが大切。 ⑦ 案じ心を捨て、楽しみという心をもって、勇んでかかるように。勇んでかかれば神が十分働く。 ⑧ 皆心を合わせて、一つ心になることである。派を分けてはならん。 ⑨ 外面を飾るよりも、内面の充実が大切である。「中に綿を着ずして、外に綿を着ては通られん」と仰せられている。

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