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十教区取締員の事情に就ては先々へ出張の御許し願

さあ/\尋ねる事情/\、だん/\これ世界と言うであろ。いろ/\あちらの説、こちらの説、だん/\事情重なりたる処、よう一言話して置こう。皆々の心に聞いて置かにゃならん/\。又話して置かにゃならん。まあ遠い所、それからそれへ伝え、道という、又先という中に、一つの困難という/\中に一つ理、これも一つ、よく聞いて話という。又満足さゝにゃならん。満足さゝにゃならんが道という。ただ一つというは、何度の中にも諭し置いたる。同じ一つの中、我がさえよくばよいというようでは、兄弟とは言えん。この理を一つ聞き分けて心に治めするなら、同じ水流れる。力次第、力次第にもだん/\ある。この理よく聞き分けにゃならん。どうでも成る、どうでも行かん。国々所々、一寸出て話するにも、聞かすにも、心に満足与えてやらにゃならん。満足与えるに、物を以て一時にどうせい、なか/\そうは出来ん。又一つ所々、そら彼処や、こら彼処や、一々尋ねられる処もある。何ぼ尋ねられても、おめ恐れは一つも要らん。付き添うて行くものある。付き添いは誰がするか。天より付き添うて居る。こういう道理であると、何を言われても逆う事要らん。逆わずして、この心持って通るなら、何もおめ恐れは一つも要らん。又一つ皆々の力にも楽しみにもなる。さあ/\国々廻るは外から廻らん。おぢばという、本部員という、これ中に話聞かにゃならん。この道遠い所へ行けば大層である。大層なれど、大層の中から出て来る。世界の大層を持って出て来るを、聞いてやらにゃならん。聞いてやれば、皆々分かる。遠い所へ行く。今一時の処、困難や困難や。理の集まる処、心から心あって出来た。出来たる処、これ兄弟という理。これから又出越す処、何も案じの理は要らん、案じる事要らん。案じた分にゃ切りは無い。広き心持って通るがよい。鮮やか許し置く。

押して、青年連れて出る事の願
さあ/\青年も一人ではなろうまい/\。心の楽しみ、心の頼り、遠い所/\、名称ばかりならよい。道中という、又々青年という、あちらもこちらも替わり合うて連れて通るがよい。事情さあ許し置こう/\。
【説明】
(1) 先々の道の中には困難な道中を通っているものもあるが、その困難な道中を通る中に一つ理がある。この点をよく聞き分けて諭してやらねばならない。そして満足させねばならぬのが道である。そのために一番肝心なことは、何度も諭してある通り、同じ一つの所におりながら、われさえよければよいというようなことでは、兄弟とは言えない。この理を聞き分けて心に治めて通るならば、この理が先々へ流れて、皆同じ心をもって通れるのである。 (2) 国々所々へ出て話をして聞かすにも、心に満足を与えてやらねばならん。 (3) 付き添いは誰がすると思うか。それは天から親神が付き添うているのである。 (4) 国々を回るのは何もほかから回るのでない。それは元なるぢばから回るのであり、本部員が回るのである。この元なるぢばの理を受けて、しっかり話を聞かねばならない。 (5) 遠い所へ出向いていくことは、今一時のところ非常に困難なことであるが、理の集まる所であり、皆の真実の心が寄り合ってできたのであって、これこそ兄弟という理である。
【摘要】
本項では明治二十六年に定められた①教会等級制と、②教区の設置の問題を取り扱った。その要約は次のごとくである。 ①(1)談じ合って一つの理に治まるのが肝心であるから、そのように治めるよう。 (2)この道は何もないところから始めかけられた道である。その上にたって皆が談じ合い、心を揃えて決定することであるから、他がどうのこうのと心を捉われたり、また、ほかと相談したりする必要はない。 ②(1)修理肥は非常に大切なことで、どうでもしなければならないことである。その修理肥の上から全国に教区を置くことは必要である。 (2)教区の責任をもつものは、わが身勝手な心を使ってはいけない。これはぢばから許しを戴いて、その任に当たるのである。  (3)教区へ出向くものは、先々の話を聞くにも、また話を聞かすにも皆に満足を与えてやらねばならない。そして道の者は皆、兄弟中の兄弟であるという理を流さねばならない。

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