おさしず検索
日露戦争に付、天理教会に於て出征軍人戦死者の子弟学資補助会組織致し度く願
さあ/\尋ねる事情/\、いかな事も尋ねにゃ分からん。さあ/\今この一時一つ世界という中に、一つという理は、世界にある。そこで、これまでどんな事も言葉に述べた処が忘れる。忘れるからふでさきに知らし置いた。ふでさきというは、軽いようで重い。軽い心持ってはいけん。話の台であろう。取り違いありてはならん。この台、世界の事情、もうどう成ろうかこう成ろうか、一つの台。敵は大きもの、全国に於ても大層と言う。古き/\事に、年限から諭してある。この一つの心得は今日の事や。有る事言うた事はない。紋型無い処から順序追うて来たる道。難しい事望んで、難儀苦労さす道を付けたのやない。ほのかに諭して居るやろう。理は一つに纏まりてくれにゃならん。皆々よう聞き分けてくれにゃならん。道という、道は楽の道は通りよい、難しい道は通り難くい。難しい道の中に味わいある。よう聞き分け。敵と言うて、睨み合い/\という。一時の処、旨いように思う。旨い事やない。何でも彼でもという。これまで諭し置いたる理は、仮名な柔らかい中に、要要の言葉諭してある。一時の処言葉だけでは忘れ易い。書きた事は忘れんもの。一時この際、もうこれなあという、何か治め方、皆手も付けてある。皆一時一つに纏まる事がさて置いて、あちらからちょい、こちらからちょい、纏まりた処が知れて居る。年限数えば、幾年経つ。もうどうもならんかいなあ、という処から、世界の道余儀無く一寸付けたる眼目の中に、一つ仮名な理に付けてある。一時どうもならんという。余儀無く理ある。来ん先から前に諭してある。思やんしてみよ。道という道は、どんな中も運んでやらにゃならん。又一つ所々、又一つ志や/\、理が思うから、志早いやない、遅れてある。そこで、よく聞き分け。もう一時尋ねる事情、それは何時にても許し置こう。大き事すっきり、これではどうもならんという処まで行ってみよ。これではならんという処まで行かにゃ、分からせんで。
押して、教会長を会長に願
さあ/\もうどうでも一つ台と言うて、元というもの無くば、世界承知出来やせん。いかな事も、よう聞き分けにゃ分からん/\。未だ/\一寸始め。始め掛けたら、どんな事始めにゃならんとも、分からん/\。これはどうやろうこうやろうと、さしづ取るがよい。さしづ取れば、何も恐れる事は無い。もうあかんかいなあ/\というは、ふしという。精神定めて、しっかり踏ん張りてくれ。踏ん張りて働くは天の理である、と、これ諭し置こう。
押して、教会長を会長に願
さあ/\もうどうでも一つ台と言うて、元というもの無くば、世界承知出来やせん。いかな事も、よう聞き分けにゃ分からん/\。未だ/\一寸始め。始め掛けたら、どんな事始めにゃならんとも、分からん/\。これはどうやろうこうやろうと、さしづ取るがよい。さしづ取れば、何も恐れる事は無い。もうあかんかいなあ/\というは、ふしという。精神定めて、しっかり踏ん張りてくれ。踏ん張りて働くは天の理である、と、これ諭し置こう。
【説明】
1)「この頃には、既に日露戦争が始まっていた。二月に大詔渙発されるや、直ちに、十三日付、諭達を発し、更に十五日付、全教に達して毎月一回出征兵士のために健康祈願祭を執行することと定めた。更に、三月八日には、役員会議に於いて、国庫債券に応募して国庫の不足を補うべく決議し、全教に応募を勧奨した処、その総額二百五十万五千円以上に達した。その他、出征兵士の慰問、傷病兵の慰問、出征兵士遺家族の慰問と人力の限りを尽くしたが、更に三十七年八月二十三日には、おさしづを仰いで、戦死者子弟学資補助会を結成して、真之助を会長に推戴した。又、九月六日には、本部に於いて、戦死者忠魂弔慰祭を施行した。」(「稿本中山真之亮伝」296頁参照) (2)これまで諭しておいた教理については、仮名でやさしい言葉であるが、要点はみな書きとめてある。その場その場の話では忘れやすい。書いてあるものは、読めば思いだすことができる。事情にぶつかって、どうしたらよいだろうと迷うことはない。事情を治める方法について、つとめも教えてある。
1)「この頃には、既に日露戦争が始まっていた。二月に大詔渙発されるや、直ちに、十三日付、諭達を発し、更に十五日付、全教に達して毎月一回出征兵士のために健康祈願祭を執行することと定めた。更に、三月八日には、役員会議に於いて、国庫債券に応募して国庫の不足を補うべく決議し、全教に応募を勧奨した処、その総額二百五十万五千円以上に達した。その他、出征兵士の慰問、傷病兵の慰問、出征兵士遺家族の慰問と人力の限りを尽くしたが、更に三十七年八月二十三日には、おさしづを仰いで、戦死者子弟学資補助会を結成して、真之助を会長に推戴した。又、九月六日には、本部に於いて、戦死者忠魂弔慰祭を施行した。」(「稿本中山真之亮伝」296頁参照) (2)これまで諭しておいた教理については、仮名でやさしい言葉であるが、要点はみな書きとめてある。その場その場の話では忘れやすい。書いてあるものは、読めば思いだすことができる。事情にぶつかって、どうしたらよいだろうと迷うことはない。事情を治める方法について、つとめも教えてある。
【摘要】
世界の事情という言葉は、いろいろの意味に用いられる。一般的に言えばうちとせかいという対照において、対外的問題として対処すべき事情である。しかし、ここでは、もう少し限定して、世界にあらわれてくる大事情といった意味で用いる。 世界の事情は、親神のざんねんの現れとして、自然現象と社会現象とに分けて見られる。このうち自然現象については、この教理研究では「教会生活の出来事」および「教政」で研究されている。 社会現象については、いろいろの事情が見られるように考えられるが、ここでは戦争に関するものと、世界事情に対処する心構えを教えられた、とみられる刻限のお諭しの若干を挙げた。 (1) この世界を治めているのは親神であって、その思惑は神一条の道・たすけ一条の道(つとめやさづけ)によって成就されていくのである。 (2) 神一条の精神によって事情を治める。 (3) 心のほこりを払い、心を澄まして親神の思召しのままに対処する。 (4) 事情は旬によってあらわれるので、その旬の理によって事情を見る (5) どんな困難なことが起きても、爼板とも台ともなる、という大きな心構えでなければならない。そのためにはたすけ一条ということを、よく理解する必要がある。 (6) 事情をいかに見るか、いかに対処するかということについては、おふでさきに書いてある。
世界の事情という言葉は、いろいろの意味に用いられる。一般的に言えばうちとせかいという対照において、対外的問題として対処すべき事情である。しかし、ここでは、もう少し限定して、世界にあらわれてくる大事情といった意味で用いる。 世界の事情は、親神のざんねんの現れとして、自然現象と社会現象とに分けて見られる。このうち自然現象については、この教理研究では「教会生活の出来事」および「教政」で研究されている。 社会現象については、いろいろの事情が見られるように考えられるが、ここでは戦争に関するものと、世界事情に対処する心構えを教えられた、とみられる刻限のお諭しの若干を挙げた。 (1) この世界を治めているのは親神であって、その思惑は神一条の道・たすけ一条の道(つとめやさづけ)によって成就されていくのである。 (2) 神一条の精神によって事情を治める。 (3) 心のほこりを払い、心を澄まして親神の思召しのままに対処する。 (4) 事情は旬によってあらわれるので、その旬の理によって事情を見る (5) どんな困難なことが起きても、爼板とも台ともなる、という大きな心構えでなければならない。そのためにはたすけ一条ということを、よく理解する必要がある。 (6) 事情をいかに見るか、いかに対処するかということについては、おふでさきに書いてある。