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南紀支教会長下村賢三郎六十二才身上願

さあ/\/\尋ねる事情/\、身上一条一つ理尋ねる。尋ねるから一つ理諭し置こう。さあ/\事情障りいかな事であろうと思う処、どうでもいかん/\と思うから、一つさしづという道から運ぶ一つ事情、さあ/\尋ねるから一つさしづに及ぶ。よく聞き分けにゃ分からん。さあ何かの処聞き分けにゃ分からんで。人間心に一つ事情、さあ身上からいかな事思う一つ理、これまで遠く長らえての道と言う。一つ心容易ならんが身上不足なってどうする。何か一つ日々であるで。道にこうして居れば、さあ/\十分である/\。それは日々の心である。一つ通る中に、よく事情何かの処も思いやってくれにゃならん。どうでもこうでもというさしづして貰うても、心だけ運んでという事情どうもならん。どうせいこうせいは言わん。それは心やで。一つこれはという心定め替え。さあ/\人間というは一代と思うたら違う。生まれ更わりあるで。事情さあ/\よく心を定めるなら、又暫くとも言う。さあ/\一つたんのうしてくれ。これまではどういう事もこういう事も、いかなる理もあったであろう。さあ/\皆思い出して運べば道は万劫末代という理、よう聞き分け。道という道、事情一旦心に嵌まり切ったら、どんな事でも心に治めにゃならん。治めば楽しみ、楽しめば未だ暫く、とも言う。この理を、早く諭してやってくれ。
【説明】
(1) 人間はこの世一代限りのものと思ってはならない。生まれ更わり出更わりしてこの世に生をうけている。これまで、どんなこともあったであろうが、よく心を定めてたんのうするように、この道はたんのうして運べば、万劫末代の理となるということを、よく聞き分けるように。
【摘要】
(1) 人間は、この世に今まで幾度となく、生まれ更わり出更わりして来ているもので、前生のいんねんを自覚することが大切である。 (2) 自分の身上にあらわされていることを見、あるいはまた世上の人々の姿を見て、前生のいんねんをさんげしたんのうの心を治めて通ることが大切である。 (3) この世に生まれかわってくるのも、親神の守護による、誰が誰の生まれ更わりであるかは親神のみが、すべてご存知である。お知らせいただいているところから、親戚または身近なところに生まれかわってくるものと悟らしていただくことができる。 (4) 人間は生まれ更わりによって、この世に永遠に生かしていただくことができる。ここに末代かけての信仰の有難さと喜びを味あわせていただくことができる。

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