おさしず検索


信徒にして御道を拝聴し、熱心上より家業を捨て、御道のため奮発致し度き者有之時は、如何取り計らい然るべきや心得のため願

さあ/\事情尋ねる/\。心得のため事情、さしづ一つ及び置こう/\。一時の心定めるは受け取る処、よう聞き分け。一代の処は長いようなもので短い。運んで尽して居る間は長く、そこで一代の処は長いようで短い。長いと短いとこれよう聞き分け。一時という、掛かりというは、人は真実何も打ち忘れ、あの人と思う一時の処、成程分かって深き楽しみと思う。一時の処、よう聞き分けにゃならんで。一度の処は二度三度、心以て事情は、世上世界の理もある。今年もこうであってこうという。一時どうせとは言わん。そこでよう聞き分け。思うようにならん。これだけ運ぶのにならん、定めて居るのになあ、と思う。それでも精神定めてすれば、重々の理に受け取る。これ一つさしづして置こう。

押して、分支教会役員の内にて、熱心上より御道を尽すため家業打ち捨ることは如何にや伺
さあ/\尋ねる事情、大抵どうという。一つ定めてどうという。どんな理も諭し、成るも成らんもいんねん。いんねん聞き分けて定めるなら、一時定めてくれ。いんねんという、余程定め難くい。世上において人々中という、いんねんという理定める者少ない。一代二代三代替わり/\、これ聞き分け。又先々生まれ更わりという事情。たゞいんねんというだけ聞いて、どういう理でなるという、これ分かりた者は無い。生涯末代と言うて、無くなるもいんねん、生涯安楽楽しんで暮らすもいんねん。皆同じように成るはいんねん。そこで、すっきり美しい洗い切りて暮らさしたいは、いんねんの理にあるのや。そこでいんねん聞き分け。

押して、郡山増田甚七商法をやめるに付願
さあ/\尋ねる事情/\、尋ねる処皆んな同じ理。尋ねる理を聞き分け。前々より伝える同じ理、これ聞き取るなら分かる。これから精神と言うてある。日々楽しんでこうというは受け取る。前々伝えたる。これ一時の理には、そんならどうなるという。なれどこうという理諭せん。いんねん余程通りてある。一つ心定めてこうと言うや、随分重々の理に受け取るという。

又押して身上に付伺
さあ/\万事事情にてこれまで事情諭したる処、どうでも救けにゃならん救からにゃならん、という日々であろう。よう聞き分け。いかなる処/\どういう処、尽して/\重々尽してという処、一つ身上不足なりてどうと日々であろ。よう聞き分け。これまで諭したる処、一つ/\改めて一つ事情々々、一時と言わん。これまで諭したる処、繰り返やし/\改めて事情速やか諭したる一時の処、これから先尋ねるも同じ理。しいかり聞き分けてくれ。さあ/\しいかり聞き分けてくれ。
【説明】
(1) これだけ運ぶのに思うようにならん、定めていあるのになぁと心のいずむ時もあろうが、それでも精神定めてすれば親神は十分受け取ってくださるのであるという意味で、道一条を通る者には一時の感激にとどまらず、いんねんを自覚して、末を楽しんで通るように指導せよとの神意。 (2) 生涯末代と言っていて財産がなくなるのもいんねんであるし、また生涯安楽に楽しく暮らすのもいんねんである。また、いろいろ異なっていても、結局皆同じようになるのはいんねんである。そこで、すっきり楽しく洗いきって暮らさせたいーお道につくすため家業を打ち捨てることーのはいんねんの理にあるのやと言う意味で、道一条にならんは。その人のいんねん次第であることを教えられている。 (3) 増田甚七氏、郡山大教会二代会長。入信前呉服商、全財産を捧げて道一条となった。 (4) 前々より伝える同じ理―道一条になるのは、その人のいんねんによるという理―を聞き取るならばよくわかる。 (5) 今すぐそうならばどうなると言うであろうが、こうせよという理は諭せない。しかし既にいんねんによって、よほどお道を通っている。この際、心を定めてこうと言えば、随分重い理に受け取る
【摘要】
生活水準の上昇に伴い、道一条の生活は一層困難であるという見方もある。しかし何といっても道一条の生活こそ、親神の度々の理に受け取って頂く道である。  これは全く、その人のいんねんによるのである。いかに反対であっても、旬が来たならば待ったなしに、そうならざるを得ないのである。  お道に財産をつくすことはいんねんを洗いかえるためである。その際反対に会い、また本人も不安に思うであろうが、そのために教祖のひながたが示されてあるのであり、教祖の理にもたれて通るならば、やがて闇夜が明けるような道に出ることが出来る。  いんねんならば、お道を通らなくても財産を失うようになるのであり、お道になったから財産を失ったというのではなく、失うべき旬が来たのでお道に手引きしていただいたと悟るべきである。  道一条を通る者は、 (1) いんねんの自覚とその洗いかえ (2) をやにもたれてをやのひながたをふむ (3) おさづけを取り次ぐ (4) だめの教えたるゆえんをよく治める (5) 将来を楽しむ ことが大切である。

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