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梅谷部内伊賀上野町七十番地に集談所有之処この度上野町通り字網屋町第五十五番屋敷建物共買い入れ此所へ移転の願

さあ/\尋ねる事情/\、一つ所という、さあいかなる理、それ理以て順々理に治めよ。そこでよう聞き分け。掛かる時、一つ精神いつ/\まで治まれば、どんな理でも治まる。掛かり二つ三つ理変われば、計り難ない事情長らくで、いつ/\心楽しみ、一つなら受け取るで。治める心楽しみ。理は受け取る。重々と言う。そこで許し置こう。順々理以て治めて、よう聞き分け。いつ/\までと言うて許し置こう。
【説明】
(1) 移転にかかる時、皆の心が一つになり変わらなければ、どんなに難しい困難でも乗り越えられる。それが二つなり、三つなりに意見が分かれるようなら、予測もできない事情が長く続く可能性がある。
【摘要】
教会を移転するというような事情の場合、一番大切なことは皆の心を一つにする、ということである。  皆が納得して一手一つになって事に当たるなら、どのような困難も乗り越えられる。しかし意見が二つとか、三つに分かれるようなら難しいことになる。  移転の理由として、教会が狭くなってきたから、というようなものが挙げられる。しかし、まだ設立間もないというような場合は、まず力相応に小さい所から始めるのがよい。  それがやがて、皆の心実誠が寄り集まって、広く立派な土地へと変わっていくのである。設立間もないのに無理なことをしたような場合、生涯取り返しのつかぬ失敗をする恐れもある。  移転の理由として、同じ村に二つあるから、というようなものも挙げられるが、これは必ずしも移転する必要はない。系統は違っても同じ道の理を信ずる者として、相共にたすけ合って進まねばならないのである。  更に移転の理由には、とても不便な所だから、というようなものがある。しかし、いかに便利な所、繁華な所であると言っても、皆の心が一つに合わないなら、天の理がないということを知らねばならない。  移転については時期を見て、あわてずに、ぼつぼつ準備にかかるということも大切である。  さて移転にかかった時、いろいろ反対攻撃される場合もある。いろいろ難癖をつけて、移転を妨害されるような場合である。  しかし、反対攻撃に腰を折ってはならない。  もともと、このお道は周囲の無理解、反対攻撃の中を、乗り越え乗り越えしてできた道なのである。  いかにその道が険しかろうと、皆が心を合わせて一手一つに通るなら、精神一つで必ずや通り抜けられるものである。

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