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増野正兵衞歯浮き、居所障り伺

さあ/\身上の処一つ心得ん、又心得ん。一寸事情尋ねる一つ理を聞け。いつ/\尋ね同じ事、なれども心一つ、十分先々遠くの話。やれ/\と言う、日々早くやれやれ思う処、日々処どういう理、理を聞け。世上一つ理、内々一つ理を聞く。やれやれ思う、早く聞かしたい/\。それ/\ほんに成程、世上の楽しみ一つ聞く。多く中ざっと一つ安心何故ならん。日限十分の道を知らそう。
【説明】
増野正兵衛、本部員。 世間の者、又家内の者が一応理の通った事を云うのを聞くと、やれやれと思うであろうが、それらの人達にほんとに成程という理を早く聞かしたい。世間的な楽しみの話を聞くと、いろいろ考えるのも無理はないが、家内の者達がなぜ一応安心できないのであろう。日がたてば十分結構な道を知らしてやろう。という意味で、歯浮くのは家内の者の心がそれぞれ違って一手一つを欠き、落ち着かないのはいけない。と指示していられるのであろう。
【摘要】
口に関するさとしは、内々の治まりについてさとされているのが多いが、歯も口中にあるものとして、内々(家内、教会、お屋敷のうちら)の治まりについてさとしていられるものが多い。その治まりは、各自がいんねんを自覚して勝手気ままをせず、よくたんのうの心を治め、神意を中心として一手一つになる事によって得られるのである。歯はかみ合ってこそ咀嚼ができるのである。従って一本では如何に丈夫であっても役に立たず、かえって邪魔になるかもしれない。合わせることー神意に合致すること、又お互い同士の心を合わせること(一手一つ)ーを指示され、又各自のいんねんを十分にかみこなす(納得する)ことを指示されていることは、身体の機能と関連して、さとしの妙味というべきであろう。世界一れつの人々のたすけ合うところに、不思議な親神様のおたすけをいただくことが出来、かくて陽気ぐらしがこの地上に実現されると教えられる本教信仰生活上、一手一つの大切なことは今更申すまでもないことあろう。

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