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五月二十日本局大祭に付教長御上京に相成り大祭仕舞いし後、管長稲葉正善及び野田幹事より教長に向い天理教会の従来本局のため尽力の廉により、目下の時機として一派独立の恩命ありしに付、帰部の上教長心得として事情詳しく申し上げ御願(上京随行員清水与之助、永尾楢次郎)

さあ/\尋ねる事情/\、さあ/\いかなる事情も尋ねにゃなろうまい。尋ねるからは理を諭そう。しっかり書き取ってくれ。一つ/\理を諭する。しっかり書き取れ。よう聞き取れ。もうこれ他にはそれ/\十分言うまでの理やろう。まあ一つ教会と言うて、順序世上世界の理に許し置いたる処、どうでもこうでも世上の理に結んであるからと言うて、世上の理ばかり用いてはならんで。尋ねる事情は、遅い早いは言わん。世上という、世界の理から順序運んで事情独立という。事情は世界の理に結んでも、尚々元々紋型無き処より始め掛けた一つの理を以て、万事括り方治め方結び方という。この理一つが道の理である程に。始め掛けという、越すに越せんから世上の理として許したる処、まあ一二年二三年というは、どんな困難とも分からなんだ。今一時尋ねる事情、旬と言えば旬、世界の道理から言えば、旬とも言う。尋ねる事情は心の理に委せ置くから、許す許さんは世上の理。よう聞き分け。日々という、諭し方は元々始め掛けた理より外に理は無いで。寄り来る者は兄弟なら兄弟の理。ぢば始めた理というは容易やないで。世上世界の理と一つに成ってはならん。治め方は日々諭する理にある程に。尋ねた事情、成る成らんはさて措き、一箇年二箇年では鮮やかな事情は見られようまい。さあ/\始め掛け。ぼつ/\始め掛け。

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